永住権許可に至るまでの思い

去年の8月末に韓国永住権の申請をして、ちょうど5か月目で出入国管理事務所から
やっと連絡がきた!

この5か月間は追加書類等の連絡もなく、途中何度かどうなってるのか気になったけど無事に許可がもらえて嬉しい。

というのも、20年以上も韓国にいてやっともらえたから。ここまでくるのに長かった。。。
昔はもっと簡単に永住権取得出来たかもしれないけど、私にとったらそれさえも難しかったのだ。

 

ついこの間まで私は、結婚移民ビザ(F-6)で外国人登録証を所持していた。
外国人登録証というのは、韓国に入国したら91日以上韓国に滞在する場合は必要な身分証である。

 

いつだったか3年ごとの外国人登録証の更新時に、今度は永住権(F-5)に切り替えたいと思って永住権取得資格を調べてみたら、一定の所得基準、財産が必要と書いてあった。
これが引っ掛かって私は昔から申請出来なかったのだ。

 

うちは当時、借金で大変だったからそれどころじゃなかった。

周りの日本人は申請しているのに、私には出来ないことが本当に悔しくて(T_T)

 

でも、そんなふうに思ってもしょうがない。
考え方を切り替えて、手続きも面倒くさいし永住権のお金も結構かかる。仕事や子育てで忙しくそんな時間もないし。
私はここ(韓国)に永住なんかしたくないし!と考えることで悔しい気持ちを忘れるようにしていた。

そして何も考えたくない時が続き、そのうちNO JAPANがひどくなって韓国が嫌になった時期もしばらくあり・・・

 

そして時が流れ。。。

このままではいけない。今度こそ永住権申請してみよう!借金も返したし時間もある。
永住権取得に必要な社会統合プログラムの授業を無料で受けれる今だと思った。
(年々条件が厳しくなっているのもあって)

社会統合プログラムは、韓国国内の移民者が韓国社会の健全な構成員として適応・自立すること を支援するために、法務部長菅が認める所定の教育課程(韓国語および韓国社会への理解)を履修 した移民者に対し、国籍取得や滞在許可などにおいて移民政策に基づいた支援を提供する制度で ある。

krguide.kr

 

正直、今更永住権を取ってもメリットはあまりないので何度も悩んだ。
でも結婚移民ビザではなく自分のビザがほしかったし、自分自身が変わる挑戦をしてみたかった。

 

そう思える時が時期かもしれない。 

 

とりあえず永住権申請時に必要な社会統合プログラムを受けてみようかな、と思ったのである。(他にTOPICの資格はあったが有効期限が過ぎていたTT)
それが2年前。

社会統合プログラムで韓国語や韓国文化、韓国社会の理解など生活に必要なことを学ぶようになって総合試験に合格し、今に至る。

 

そういう流れがあったので、今回は永住権許可がもらえたことも嬉しいが、それプラス私自身が決めた目標が達成されたことによる達成感の方が大きかったし自信にもなったのである。 

 

現在は、永住権発給申請を早速しに行って来て、3週間後に永住権カードを受け取れる状態。

 

簡単に永住権を取れる人もいれば、申請したくても資格がなくて諦めている人も実際いる。
長年韓国に住んでいて永住権持ってないのは私ぐらいかな?と思っていたら、結構周りの知人にもいて、理由を聞いたらやはり経済的問題で永住権申請が出来ない人がほとんどだった。

 

でも今は、永住権取得しても10年ごとに更新しないといけないしメリットはあまりないので人それぞれだと思う。

 

私も今更取得するメリットがあまりないので、諦めていた一人だったし。
*ちなみに永住権取得しても、国籍は日本のままです。

私の感想は、社会統合プログラムが面倒で嫌になることもあったけど、生活に必要なことだったので結果的に勉強になったし、もっとこういう内容を早く知っておけばラクだったのにと思った。

私の場合は韓国生活しながら友人に聞いたりして、知識を得るということが多かったので。

 

オンライン授業であったので便利だったし、韓国の文化などを勉強する時に「日本はどうですか?」と聞かれることが多く、

その時に、あれ?何だったっけ?と自国のことも知らなくて答えられないことも多かった。(歴史や世界文化遺産など)

 

韓国生活が長くて忘れていたのもあるけど、私って日本のこともわかってない!という焦りと気付きも得ることも出来て、

結局はこの永住権に挑戦して良かったなと思っている。